”職人”とは近くて遠い、
機械のごとく 全くの狂いなく仕上がる物
と
初めから終わりまで 一人の人が作る物
おおよそ既製品は、流れ作業が主で
仕上がるそれは どれをとっても不気味に綺麗で均一で、
革なのに全く同じ色調で 全体が味気のない
流れ作業は、一日を通して
裁断だけをする人
ファスナーを貼るだけの人
同じ決まった箇所を縫うだけの人
其れを検品だけする人
人間がしているのに、資本主義なので
機械のような事を求められる
こんな事をしていれば、血が通っている物が
少なくなるのも当たり前田のクラッカーです
自分では作らないけど
はっきりと言葉で説明できないのに、
なんとなく良い
とか
なんとなく違う
と、
感じるそれ等は、本当は誰にでもあります
作る側じゃなくても 皆 そうやって
”なんとなくの違い”
が わかるのだから、自分が良いと 感じる
その ”感じ” がなくなったら
終わりだと思います
わたくしは全て同じ仕上がりを求められる【既製品】
を作っているのではないです
なので その時々の自分内流行もあります
同じネイビー革のコインケースでも
ネイビー革×紺糸の配色が好きな時があったり、
ミシン糸のピッチが大きめだったり
小さめだったり
ファスナーの貼り方が僅かに違っていたり
同じ人間が同じ物を作っていて
ほんの微妙な何かしらの違いがあるからといって
其れが良い悪いではなく、
”今作っているこれが一番感じいいな”
と思って作っております