CHOCKの製品を日々使ってくださっている方に
少し大きめのトートバッグを作ってはくれまいかと
ご相談をいただきました
マリントートは たくさんの荷物を入れるようには
作っておりません
様々な箇所の耐久性を考えると、ただ単に
縦横を大きくすればいい という訳には
いかなかったりします
大きくすればそれだけ荷物が入る
当たり前の それにかなう物をどう仕上げようか
試作を繰り返し、持ち手の厚革を鞄の底まで添わせて
全体を支える事にしました。
いざ制作に入ります
ハンマーの下にある、上下2本の革
コバ(断面)を磨くと、上の様にツヤっとします
横から見ると 角が取れて丸みを帯びているのが
わかると思います
2本並んでいる 下が磨いた物です
作業台いっぱい とまではなりませんが
今回オーダー頂いた鞄はA4も楽に入るので
大きめになります
本体 前後面を縫い
裁断しっぱなしの ヘリを折り返して縫い
持ち手が通せるよう 帯状の物を縫い合わせ
持ち手に適した厚革を取り付けます
持ち手は 肩に掛けられる事がご希望だったので、
握りもしっかりと肩に収まるよう いつもより広めに
取りました
内縫いして
マチを縫います
オーダーを頂戴した方は、仕上がるのを
それは楽しみにお待ちいただいていたと思うのですが
インスタグラムに制作の写真を乗せていたら、
この鞄の持ち主になる方に見つかってしまいました
お手元に渡ってから、とても喜んでくださったのだなと
文面で感じ取る事ができました
こういったときに『ああ、本当に嬉しいな』と深く感じます
この方がおっしゃってくださったのですが
”持つと背筋がぴんとするような”
これからも そんな道具を作って行きたいです